
【初心者向け】テルハ(テルハクレーン)とは?構造・選定ポイント・注意点をわかりやすく解説
工場や倉庫での荷物の搬送をよりスムーズにしてくれるクレーンの一つに「テルハ」があります。
この記事では、テルハクレーンの基本的な仕組みや構造に加え、選定時に押さえておきたい寸法や注意点について、わかりやすく整理してご紹介します。これから導入を検討されている方や、クレーンへの理解を深めたい方は、ぜひ参考にしてください。
テルハの定義
テルハとは、荷の上げ下げと横行レールに沿った移動のみを行うクレーンです。
工場建屋や倉庫などの天井に取付けられたI形鋼の下面に、電気ホイストまたは電動チェーンブロックをつり下げた簡単な構造で、「モノレール」の他「テルハクレーン」「テルハレール」「モノレールホイスト」とも呼ばれます。

テルハの構造

①レール(ビーム) | 横行トロリ付き巻上げ機が走るレール |
|---|---|
②横行トロリ | 巻上げ機を横行させる装置。 |
③巻上げ機 | 荷を垂直に上下移動させる装置。 |
④給電部材 | 巻上げ機に電力を供給するための部材。 |
⑤ストッパ | 横行トロリ付き巻上げ機が、レールから落下しないためのストッパ。 |
テルハの選定にあたって確認すべき寸法

| ①スパン | 一般的にはレールの左右支持点間距離。 レールの断面サイズや強度、つり上げ荷重によって、設定できるスパン長さは異なります。 |
| ②レール全長 | 文字通りレールの長さ |
| ③揚程 | 荷を巻上げ下げできる最大の距離(上限~下限) 揚程についてはこちらの記事を参照ください。 参考記事:揚程、フック間最小距離とは?巻上機の基本用語を解説 |
豆知識:天井クレーンとテルハにおけるスパンの違い
一般的に、天井クレーンの場合は、「走行レールの中心から中心の水平距離」を表します。
参考記事:天井クレーンの「スパン」とは?天井クレーン基本用語を丁寧に解説!
どちらもレールを支える支持点の距離である点は同じですが、天井クレーンとテルハでは用語の使われ方が若干異なります。

テルハの選定にあたっての注意点
曲線レールを使用する場合の注意点
テルハクレーンのレールが曲線部を含む場合、レールを走るトロリが曲線の角度に対応しているのか確認しましょう。
ホイストメーカのカタログに「最小回転半径」が記載されていますので、その半径よりレールの曲線角度が大きいことを確認しましょう。
また、曲線レールの場合は直線レールと比較して、給電ケーブルやツリテが変わる可能性がございますので、お問合せください。
実例写真:曲線レール対応テルハクレーン

クレーン法規の適用について
テルハもクレーンの一種ですので、以下3点すべてを満たす場合、設置にあたっては設置報告書や設置届といった法規的な手続きが必要となります。
- 動力を用いた巻上げ機を使用している例)電気チェーンブロック、電気ホイスト、電動バランサー、エアホイストなど
- 巻上げ機が水平移動する
- つり上げ荷重が0.5t以上である
クレーンの設置に関する法規はこちらの記事で紹介していますので、詳しくはこちらをご覧ください。
参考記事:クレーンの設置報告書と設置届の違いとは? | クレーン設置の法規を解説
法規上のクレーンの定義クレーン等安全規則における、クレーンとは、次の2つの条件を満たす機械装置のうち、移動式クレーンおよびデリック以外のものと定められている。
荷を動力を用いてつり上げ(人力によるものは含まない) これを水平に運搬することを目的とする機械装置(人力によるものも含む)
出典:日本クレーン協会『クレーンの知識』
キトーの電気チェーンブロックの紹介
キトーの電気チェーンブロックは安全性・耐久性・操作性に優れており、テルハとしても幅広い分野で活躍しています。
また、手引き力が軽いライトクレーンのアルミレールをテルハの形で活用するのもおすすめです。
まとめ
テルハは、比較的シンプルな構造で効率的な搬送ができるクレーンです。一方で、レール全長やスパン、揚程、曲線レールへの対応可否など、事前に確認すべきポイントもあります。
また、条件によっては法規上の手続きが必要となるため、導入前の確認が重要です。
キトーでは、多様な電気チェーンブロックを取りそろえ、現場条件に応じた最適な提案が可能です。製品選定や搬送設備の導入でお悩みの際は、お気軽にご相談ください。
お役立ち資料:
電気チェーンブロックの選定ポイント
電気チェーンブロックを選定するにあたり、「どんなことを確認しておかないといけないのか?」「何を基準に選定すればいいのか?」を紹介しています。
お役立ち資料:
クレーンの基礎知識
初めてクレーンの導入を検討している方に向けて、クレーン定義・種類・基本的な用語・関連する法律を解説します。








