揚程、フック間最小距離とは?巻上機の基本用語を解説
巻上機の選定の際によく耳にする「揚程」「フック間最小距離」。
どちらも何となくの意味は分かるかもしれませんがしっかり意味を説明できますか??
ここでは巻上機選定の際に理解する必要がある、寸法に関する基本用語を解説致します。
目次[非表示]
- 1.フック間最小距離とは?
- 2.揚程とは?
- 2.1.標準品から揚程を変更した場合の注意点
- 2.1.1.オシボタンコードについて
- 2.1.2.チェーンバケットについて
- 3.まとめ
フック間最小距離とは?
フック間最小距離とは、上下フック間、またはビーム下面からシタフックまでの最小距離のことです。
上フック式の場合、最大限まで下フックを巻き上げたときの上下のフック間を表します
横行トロリ結合式の場合、最大限まで下フックを巻き上げたときのビーム下面から下フックまでの最小距離を表します。
フック間最小距離が小さいキトー製品の紹介
- 手動製品の場合
キトーショートヘッドブロック
- 電動製品の場合
ショートヘッド形 SHER2M
揚程とは?
揚程とは、荷を巻上げ下げできる最大の距離(上限~下限)のことです。
フック間最小距離から、どのくらい巻き下げることができるのかを示しているので、揚程にフック間最小距離は含まれません。
つまり、フック間の最大距離長は、フック間最小距離+揚程 ということになります。
巻上機の選定の際には、
- どのような大きさの荷物を
- どのくらい持ち上げる必要があるか
を確認し、必要な揚程を確認してください。
標準品から揚程を変更した場合の注意点
オシボタンコードについて
揚程を変更した場合、一緒にオシボタンコード長さを変更する場合は、忘れずにご連絡ください。
チェーンバケットについて
チェーンブロックの場合、揚程を長くした場合、その分チェーンバケットに格納されるチェーンの量が多くなるため、チェーンバケットが変更になる場合があります。
例)キトー電気チェーンブロックEQの場合
【電気チェーンブロックEQ 標準バケット表】
カタログ キトー電気チェーンブロックEQ 6ぺージ掲載
EQ001IS の場合、揚程6mまではプラスティック製のチェーンバケットですが、
6mより長くなると帆布製のチェーンバケットになります。
まとめ
この記事では、フック間最小距離と揚程について解説しました。
- フック間最小距離
- 揚程
『キトー』では、電気チェーンブロック・手動チェーンブロック・エアホイスト・ロープホイストなど多種多様な巻上機をラインナップしております。
巻上機の選定のお困りの方は是非お気軽にご相談ください。