
大容量・長揚程チェーンブロックで特注対応した事例|キトーの大容量・長揚程ソリューション
大型機械の製造現場、発電所、データセンター建設などでは、10mを超える巻き上げや20tを超える荷物の運搬が必要になるケースもあり、カタログに諸元や仕様が掲載されているような標準的なチェーンブロックでは対応が難しいケースも多くあります。
キトーでは、数十kg程度の搬送から、数十トン規模の重量物搬送まで幅広いご相談を受けており、現場条件に合わせた大容量・長揚程の電気チェーンブロックの特注設計にも対応しています。
本記事では、定格荷重10t以上(※目安)の大容量チェーンブロックについて、
- 大容量化で何が変わるのか
- キトーでの特注事例(30t×60mなど)
をまとめて解説します。
非常に重いもの、大型のもの、特殊な形状のものの運搬・設置でお悩みの方、
汎用のチェーンブロックでは足りない揚程・容量にどう対応すれば良いか検討中の方は必見です。
※本記事では、定格荷重10t以上のものを大容量チェーンブロックと扱いますが、メーカー仕様や現場条件によって異なります。
目次[非表示]
- 1. 大容量・長揚程の電気チェーンブロックとは?
- 1.1.大容量チェーンブロックのメリット
- 2.チェーンブロック大容量化で変わること
- 2.1.製品本体が大きくなる
- 2.2.チェーンの掛け数を増やしている
- 2.3.チェーンバケットの種類が変わる
- 2.4.定格荷重1tと20tの場合の具体的な数値例比較
- 3.キトーの長揚程・大容量チェーンブロック導入事例
- 3.1.定格荷重30t×揚程約60mの電気トロリ結合式チェーンブロック
- 3.2.定格荷重50t×揚程約14mの懸垂形電気チェーンブロック
- 3.3.定格荷重65t ×揚程約14m懸垂形の電気チェーンブロック
- 3.4.13t ピラー形電動旋回式ジブクレーン
- 4.キトー大容量対応製品のご紹介
- 5.まとめ
大容量・長揚程の電気チェーンブロックとは?
一般的な電気チェーンブロックは、定格荷重が10t未満、揚程も6m程度の仕様が多く使用されていますが、キトーではお客様の現場環境、荷物の形状に沿った大容量のチェーンブロックの設計・製作も承ります。
大容量チェーンブロックのメリット
同等容量の設備を電気チェーンブロック以外の方法で用意すること比較すると以下のようなメリットがあります。
- 製品本体がコンパクト
- 移設や取扱いが簡単
- コスト的なメリットがある場合があります
チェーンブロック大容量化で変わること
大容量、長揚程のチェーンブロックに変更した際に、小容量タイプと比較して大きく変わる点は以下の通りです。
製品本体が大きくなる
大容量に対応するためおのずと製品自体のサイズも大きくなり、質量も大きくなります。
また、巻上げ用のモータも複数搭載となる場合があります。
参考)30t電気チェーンブロックの参考図面↓↓

チェーンの掛け数を増やしている
チェーンの掛け数とは、下フックを吊っているロードチェーンの本数です。
ロードチェーンの本数が増えると、ロードチェーン1本あたりにかかる重量が小さくなります。
そのため、チェーンの掛け数を増やして、大容量に対応しています。
同じ重さのつり荷でも、
2本かけだとチェーン1本かかる重量は半分に!

チェーンの掛け数を増やすと、巻上げに必要な巻上げおよび下げに必要なチェーンの巻き取り量が増えるため、速度が遅くなる傾向があります。
同じ距離を持ち上げるのに、
4本かけだと1本かけの4倍の距離を巻きあげる必要!

チェーンバケットの種類が変わる
小容量のチェーンブロックの場合、揚程6m程度ですと、プラスチックや布バケットが一般的です。
ただ、揚程が長くなる、または容量が大きくチェーンの掛け数が増えると、必要なロードチェーンが長くなり、鋼製バケットでの対応となります。
参考)キトーエクセルER2 標準バケット揚程表 ER2カタログ13ページ

定格荷重1tと20tの場合の具体的な数値例比較
標準仕様(1t)と大容量仕様(20t)では、構造・速度・質量にどのような違いが生まれるのか、一覧で比較します。
形式:ER2-010S | 形式:ER2-200S | 形式:ER2-200S | |
|---|---|---|---|
本体質量 | 約58㎏ | 約542㎏ | 約660㎏ |
ロードチェーン | φ7.7mm x 1 | φ11.2mm x 8 | φ11.2mm x 8 |
チェーンバケット種類 | プラスチックバケット | 布バケット | 鋼製バケット |
巻上げ速度(50Hz) | 7.1m/min | 1.4m/min | 1.4m/min |
巻上げ用モータ数 | 1つ | 2つ | 2つ |
※上記は参考値です。仕様によりその数値は大きく変動する可能性があります。
キトーの長揚程・大容量チェーンブロック導入事例
定格荷重30t×揚程約60mの電気トロリ結合式チェーンブロック
ロードチェーン長さは1本あたり約800m。


定格荷重50t×揚程約14mの懸垂形電気チェーンブロック


定格荷重65t ×揚程約14m懸垂形の電気チェーンブロック


13t ピラー形電動旋回式ジブクレーン

キトー大容量対応製品のご紹介
キトーは大容量の電気チェーンブロック・クレーンだけでなく、つり具や手動チェーンブロックのラインナップしており、大容量の運搬作業をトータルでサポートできます。
繊維スリング:キトーメガラウンドスリングRG形
ラインナップ:定格荷重3.2t~100t
ポリエステルの3倍の強度を備える、超高分子量ポリエチレン(芯糸)を採用しており、軽くて扱いやすいことが特徴です。
手動チェーンブロック
標準ラインナップ:0.5t ~50t
ご相談に応じて、50tを超える大容量チェーンブロックの製作も承ります。
大容量チェーンブロックは、大規模な荷役作業、特に土木工事やプラント建設作業に威力を発揮します。
定格荷重100tの手動チェーンブロック↓

まとめ
本記事では、弊社の大容量電気チェーンブロックの実例を紹介いたしました。標準仕様以外でも、キトーはお客様のご要望に合わせたクレーン・巻き上げ機・つり具の特殊設計が可能です。現場の揚程・荷重・設置条件に応じて最適な仕様をご提案できます。
「この条件でもできる?」という段階で構いませんので、お気軽にご相談ください。
以下ページに大容量チェーンブロック専用のお問合せフォームもございます。





