catch-img

分かりそうで分からない!電動チェーンバランサと電気チェーンブロックの違いを解説

いきなりですが皆様は電動チェーンバランサと電気チェーンブロックの違いをご存知でしょうか??
どちらも似たような見た目をしており、荷の運搬作業に用いるという目的は同じでも、
操作方法・製品の構造は異なります。
本編では電動チェーンバランサと電気チェーンブロックの構造や使用用途の違いを解説します。


目次[非表示]

  1. 1.構造の違い
    1. 1.1.電動チェーンバランサの構造
    2. 1.2.電気チェーンブロックの構造
  2. 2.操作方法の違い
    1. 2.1.電動チェーンバランサの操作方法
    2. 2.2.電気チェーンブロックの操作方法
  3. 3.用途の違い・特徴
    1. 3.1.電動チェーンバランサの特徴と使用用途
    2. 3.2.電気チェーンブロックの特徴と使用用途
  4. 4.まとめ


構造の違い

電動チェーンバランサの構造

製品が、荷物を吊り上げると重さを瞬時に検知し、無重力のように、荷物が宙に浮いた状態を保つアシスト装置です。

ロードセルと呼ばれる部品が、つり上げるものの荷重を検知し、バランスをとるように荷を中に浮かせることができます。

実際の荷重を感じることなく、バランスを取りながら搬送することが出来ます。


電気チェーンブロックの構造

電気チェーンブロックとは、オシボタン(または手元のシリンダ)を操作することで、荷の巻上下をする機械装置です。

ロードチェーンがかみ合っているロードシ―ブを、モーターで回転させることで、荷の巻上下をします。
オシボタンの操作で、巻上・巻下ができるので、構造は比較的シンプルです。

↓のイラストの緑枠がロードシ―ブです


操作方法の違い

電動チェーンバランサの操作方法

電動チェーンバランサの最大の特徴は、荷物を直接手でつかんで操作することができる点です。

製品が荷重を検知するために、まずオシボタン操作かシリンダ操作で地切りする必要があります。
一度地切りをおこない、電動チェーンバランサ本体に荷重を検知させたら、荷物を手で持ち搬送することが可能になります。

実例写真)手で持ち搬送している様子


電気チェーンブロックの操作方法

電気チェーンブロックの操作方法は基本的に、オシボタン操作シリンダ操作のいずれかとなります。

  • オシボタン操作

オシボタンを押すことで操作します。


  • シリンダ操作

握り部を握りながら親指で操作部を上下にスライドすると作動します。



用途の違い・特徴

電動チェーンバランサの特徴と使用用途

電動チェーンバランサの特徴は、精度の高い位置決め作業ができることです。

インチング操作で微調整を行う電気チェーンブロックよりも、短時間で位置決め作業ができるので機械部品の組付け作業に使用されるケースが多いです。

参考)電動チェーンバランサでの組付け作業動画↓↓
巻き上げ機メーカーのKITOから電動バランサが登場! (1分15秒~)
(キトーYouTubeチャンネルに移動します)



​​​​​

小容量帯の製品ラインアップが充実しており
横行・走行方向への搬送(手動)が可能なライトクレーンと組み合わせて使用するケースが多いです。

代表的な電動チェーンバランサの使用用途を紹介します。
・壊れやすい繊細な荷の搬送に適している
・機械部品への組付け作業に適している
・吊り具との組み合わせで繰り返し行われる搬送作業に適している


また、機種によっては専用のアプリで運転時間の管理や、下フックの上限/下限位置の設定が可能です。

参考)バランサアプリ KITO Connect

電気チェーンブロックの特徴と使用用途

電気トロリとの結合により、横行、走行方向へもオシボタン操作が可能であり、
1t以上の容量帯についても豊富な品揃えがされております。

参考ブログ)トロリの役割と種類の解説


代表的な電気チェーンブロックの使用用途を紹介します。
・建屋の1階から2階まで荷物を運搬するような、長距離(長揚程)かつ垂直方向に搬送作業に適している
・(電動チェーンバランサに比べて)巻上下速度が速いため、タクトタイムが短く搬送速度が求められる作業に適している
・大容量帯にも製品ラインアップが充実しており大型設備の入れ替え作業に適している


まとめ

ここでは電動チェーンバランサと電気チェーンブロックの違いについて解説しました。



電動チェーンバランサ
電気チェーンブロック
構造

荷物を吊り上げると重さを瞬時に検知し、無重力のように、荷物が宙に浮いた状態を保つアシスト装置

オシボタン(または手元のシリンダ)を操作することで、荷の巻上下げをする機械装置

操作方法

地切りをして荷重を検知させたら、
荷物を直接手でつかんで操作することができる

オシボタン操作、シリンダ操作の
いずれか

代表的な用途

・壊れやすい繊細な荷の搬送
・機械部品への組付け作業
・吊り具との組み合わせで繰り返し行われる搬送作業


・長距離かつ垂直方向の搬送作業
・巻上下速度が求められる作業
・大型設備の入れ替え作業


  電動チェーンバランサ | 株式会社キトー 無重力への挑戦 誰でも重さを感じず「持ち」あげる。製品がつり荷の重さを検知し、バランスを取りながら搬送することが出来る装置です。 両手で直接荷を保持しながら直感的に操作ができるので、初心者でも簡単に細かい操作ができます。 キトーだからこそ、バランサに最適なシステムのご提案も可能。軽い手引き力で操作できる「キトーライトクレーンPROシステム 」との組み合わせは荷物をもって3次元の搬送を可能にします。 特殊仕様のつり具も対応しておりますので、ご相談ください。 株式会社キトー
  電気チェーンブロック | 株式会社キトー ボタンひとつで、あらゆる荷物を重力から解放する。特殊仕様にも対応できる高品質・高性能の「電気チェーンブロックER2」、 シンプルなデザインながら全タイプに2速インバータを標準装備し安全性と耐久性にこだわった「EQシリーズ」、 そして家庭用電源・商用電源・3相商用電源のラインナップを揃える 小型チェーンブロックの「キトーセレクトED」の3種類を用意。 押ボタンだけではなく、シリンダタイプ、無線仕様も充実し作業内容にあった巻き上げ機が選択できます。 世界で選ばれる信頼性の高い製品であり続けるために。キトー電気チェーンブロックの進化は終わりません。 株式会社キトー

キトー』は安全性・耐久性にこだわったクレーンで、
ユーザー様のコスト削減・生産効率向上を中長期的に貢献致します。

貴社専用のフルカスタマイズ設計も可能ですので、
クレーンや巻上機について不安なこと、作業現場でお悩みのことがございましたら、遠慮なくご相談ください。


  製品選定のご相談フォーム 製品選定のご相談フォーム フォームご記入の上、お申し込みください。 株式会社キトー



製品・部品に関するお問い合わせ(お電話・FAX)
東部カスタマーセンター(東京)
FAX:0120-994-504
担当地域:北海道、東北、甲信越、関東
西部カスタマーセンター(名古屋)
FAX:0120-929-966
担当地域:中部(愛知、三重、岐阜、静岡)
     北陸(福井、石川、富山)
西部カスタマーセンター(大阪)
FAX:0120-959-499
担当地域:関西、中国、四国、九州、沖縄
技術相談に関するお問い合わせ(お電話・FAX)
点検/修理のご依頼は各地のサービスショップにて承っております
技術相談窓口
FAX:0120-988-228