
電気チェーンブロックのメリットと注意点|導入前に確認すべきポイントと代替手段
重量物の吊り上げ作業において、「作業効率を上げたい」「人手不足を解消したい」とお考えではありませんか?
電気チェーンブロックは、こうした課題を解決できる代表的な揚重機です。一方で、電源の確保や設置条件によっては導入できないケースもあります。
今回の記事では電気チェーンブロックのメリット(導入すべき理由)と注意点(導入前に確認すべきポイント) を整理した上で、電源が確保できない現場での代替手段もあわせて紹介します。
目次[非表示]
- 1.電気チェーンブロックのメリット
- 1.1.ボタン操作で、作業の負担を軽減できる
- 1.2.効率よく高速で巻上げ・巻下げができる
- 1.3.誰でも安定して作業できる
- 1.4.安全装置が充実している
- 2.電気チェーンブロックの注意点
- 2.1.使用には電源環境の整備が必要
- 2.2.製品本体のほか、給電ケーブルの配線の必要
- 2.3.本体が重く、設置と移動が大変
- 2.4.メンテナンスの手間
- 3.電気チェーンブロックの特長のまとめ
- 4. 電源確保が不要な揚重機器の紹介
- 4.1.バッテリー駆動式電気チェーンブロック
- 4.2.手動チェーンブロック
- 4.3.チェーンレバーホイスト
- 5.まとめ
電気チェーンブロックのメリット
ボタン操作で、作業の負担を軽減できる
電気チェーンブロックは押ボタン操作が主流で、簡単に操作が可能です。
人力を使わずに揚重できるため、作業者の負担が軽減され、疲れにくくなります。
その結果、作業効率の向上にもつながります。

効率よく高速で巻上げ・巻下げができる
電気チェーンブロックはモータ駆動のため、手動操作(テグサリの操作やレバーの操作)と比較して、高速巻上げが可能です。さらに機種によっては巻上げ速度を選定・調整することができるため、荷の種類にあった速度の選定ができます。
(例)
- 慎重に運ぶ必要がある荷物の場合は低速や2速インバータ式を選ぶ
- 逆にスピード感を求める場合は高速巻上げを選ぶ

誰でも安定して作業できる
電気チェーンブロックはモータにより巻上げ下げを行い一定の速度で昇降します。
人力で作業する場合、作業者の体力や現場環境によってムラが出てしまうことがありますので、より安定した作業ができます。

安全装置が充実している
過巻防止装置や過負荷防止装置などの安全装置をオプションなどで取り付けることができ、安全に重量物の運搬ができます。
クレーン構造規格でも法規上クレーンに該当するものについては、過巻防止装置を備えつけることを義務づけています。
▼クレーン構造規格 24条
(巻過防止装置)第二十四条ワイヤロープ又はつりチェーンを用いるつり上げ装置及び起伏装置は、巻過防止装置を備えるものでなければならない。ただし、ウインチを用い、又は内燃機関を動力として用いるつり上げ装置及び起伏装置については、この限りでない。
【キトーの電気チェーンブロックの安全装置に関するよくある質問】
Q. | 電気チェーンブロックは使用中に停電したらどうなりますか? |
|---|---|
A. | キトーの電気チェーンブロックは電流が遮断される事でブレーキが作動し停止する構造となっているため、万一停電になった場合も荷物が落下することはありません。押ボタンスイッチを離した時と同様に速やかに停止し、つり荷を保持します。 |

電気チェーンブロックの注意点
使用には電源環境の整備が必要
電気チェーンブロックを使用するには、電気チェーンブロックに適する電源(三相200Vや単相100V/200V)の確保が必要となり、ブレーカーの選定も必要になります。
常設の場合は分電盤から給電ケーブルをつないで電気チェーンブロックに給電しますが、仮設の場合は発電機の準備が必要です。
そのため、工場内の一時作業エリアや屋外での建設現場、狭所といった電源の確保が難しい現場では電気チェーンブロックの使用が出来ない場合があります。

製品本体のほか、給電ケーブルの配線の必要
電源を確保しても、さらに給電ケーブルの準備が必要です。分電盤の位置によっては10m以上の給電ケーブルの準備や、ケーブルの始末が必要になります。給電ケーブルはかさばりますし、ある程度取り扱いになれていない場合、電気チェーンブロックの配線作業は難しい場合もあります。

本体が重く、設置と移動が大変
電装品やモーターといった部品で構成されているため、自重が大きいです。
そのため、人力で持ち上げるのが難しい場合は、高所などへの設置難易度が高くなります。

メンテナンスの手間
構成部品の種類も多く電気的や機械的な構造を理解していないと、メンテナンスは難しくなる傾向があります。
電気チェーンブロックの特長のまとめ
ここまでのポイントを整理すると、以下の通りです。
電気チェーンブロックは、設置や準備に手間がかかる場合もありますが、
比較的容易な操作で運搬作業の効率と安全性を向上させることができます。
▼電気チェーンブロックのメリットと注意点一覧表
メリット | 注意点 |
|---|---|
ボタン操作で負担が少なく作業ができる | 電源の確保が必須 |
効率よく高速で巻上げ・巻下げができる | 製品本体のほか、給電ケーブルの配線の必要 |
誰でも安定して作業できる | 本体が重く、設置と移動が大変 |
安全装置が充実している | メンテナンスの手間 |
キトーの電気チェーンブロックの紹介
キトーは多数の電気チェーンブロックをラインナップしており、現場での電圧・荷物の重さ・運搬方法に合わせた操作方法をご提供できます。
- 高性能・高耐久の「ER2シリーズ」
- 安全性と操作性を両立した「EQシリーズ」
- 小型・多用途な「キトーセレクトED」
お役立ち資料
電気チェーンブロックの選定ポイント
電気チェーンブロックの選定にあたって、「巻上げ機の基本用語」や「事前にどんなことを確認すればいいのか?」をまとめています。初めて電気チェーンブロックを購入される方にもおすすめの資料です。
電源確保が不要な揚重機器の紹介
電気チェーンブロックが設置できない現場では揚重機が使えないわけではありません。
実際に電源不要で操作ができる揚重機についてはこちらのお役立ち資料で詳しく解説しています。
お役立ち資料
電源が無い現場で使える揚重機
仮設/屋外/非常時といった、電源が無い現場でも手軽に使用できる揚重機を紹介しています。各特長を比較しており、さまざまな巻上げ機の特長を掴みたい人におすすめです。
まとめ
電気チェーンブロックは、作業効率と安全性を向上させることができる優れた揚重機です。
一方で、電源環境や設置条件によっては適さない現場もあり、導入にあたっては「現場や作業内容に適しているか」という視点で検討することが重要です。
- どのモデルを選べばいいかわからない
- 電源環境に合うか不安
といったお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。







