
ホイスト選定で失敗しないための「電源電圧」と「操作電圧」の基本知識
巻上機(電気チェーンブロックやホイストなど)の選定時に、よく耳にする「操作電圧」という言葉。
一見すると電源電圧と同じように思われがちですが、実は全く異なる概念です!
今回は「電源電圧」と「操作電圧」の違い、そしてそれぞれの数値を製品選定の際にどう活用すればいいのかを解説します。
特に操作電圧は、安全な巻上機を選定するための指標の一つとなりますので、新規ホイストをご検討の方、巻上機の更新をご検討の方は是非ご覧ください。
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目次[非表示]
電源電圧について
電源電圧とは?
装置を動かすために、装置に供給される電圧のことです。
日本の商用電源(発電所から家庭や工場に送られてくる交流電力)は以下の通りとなっており、この商用電源に合わせた製品をラインナップしています。
- 主に家電製品を使用するために一般家庭で使用される場合・・・・単相100V、200V
- 商業施設や工場など大きい電気を使用する場合・・・・三相200V
電気チェーンブロックやホイストを選定する際には、まず現場の電圧を確認し、現場の電源電圧にあったホイストを選定することが必要です。
※国内でも特定の現場で3相400V電源が使用される場合は、こちらに対応した製品も対応可能です。
電源電圧の注意点
電源電圧は国によって異なり、380Vや400Vの国もあります。
海外旅行で日本の電気製品を使用する際に変圧器が必要なことがあるように、日本仕様の電気チェーンブロックも、海外で使用するには適切な対応が求められる場合があります。
また海外と日本では準拠する規格が異なることもありますので、海外での電気チェーンブロックをご検討の場合は事前にご相談ください。

操作電圧について
操作電圧とは?
「操作電圧」とは、手元で操作する機器(オシボタンスイッチなど)の操作回路に供給される電圧のことです。
本体のモーターを動かす電圧(主電源)とは異なり、主に「人が操作する部分」にかかる電圧を指します。電気チェーンブロックやロープホイストにおいては、オシボタンスイッチに流れる電圧を指します。

安全性を考慮し、操作部分には意図的に、電源電圧より低い電圧が流れる仕組みになっています。
操作電圧が小さいと・・・?
操作電圧が低い機器ほど、感電リスクが低く、安全性が高いと言えます。
なお、日本国内では(社)日本電気協会「低圧電路地絡保護指針」にて、
通常の人体状態において、接触しても重篤な危険のおそれはないと考えられる電圧「許容接触電圧」を50V以下、人体が著しく濡れている状態での「許容接触電圧」を25V以下しています。
キトー電気チェーンブロックの操作電圧
キトー電気チェーンブロックの操作電圧について
キトーでは、安全性を最優先に製品開発を行っており、現行機種の三相200Vの電気チェーンブロック、ロープホイストは操作電圧24Vを採用しています。
例)キトーエクセルER2の諸元表の抜粋↓↓
・本体電源:3相200V(50/60Hz)220V(60Hz)
・操作電圧:24V
参考)ER2カタログ 10ページ
旧型機種では操作電圧が50V前後であったものの、現行機種では24Vへと低電圧化が進み、安全性が一層向上しています。
【キトー電気チェーンブロック操作電圧の推移】
機種 | 発売開始時期 | 操作電圧 |
|---|---|---|
ER2シリーズ | 2007年 | 24V |
ERシリーズ | 1998年 | 48V |
ESシリーズ | 1975年 | 50V |
参考)キトー電気チェーンブロックの年代表はこちら
おまけ:巻き上げ機の安全装置の解説
操作電圧は巻上機のオシボタンの安全の指標の一つですが、今回はチェーンブロック・ホイストのオシボタンにまつわる安全装置を紹介します。
非常停止ボタン
緊急時に操作回路を即座に遮断し、機器を安全に停止させるための重要な安全装置です。

オシボタンカバー
汚れや傷からオシボタンを守るため、シリコーンゴム製カバーを採用。耐久性が向上します。
適用機種についてはこちらをご確認ください。

まとめ
本記事では、電気チェーンブロックにおける「操作電圧」の基本知識、安全性への影響、そしてキトー製品の特長についてご紹介しました。
新規で巻上機を選定する際、また旧形の巻上機の更新をご検討の際には、是非「操作電圧の低さ」にもぜひ注目してください。
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